陽風園本園改築整備事業竣工
平成24年は、我が国社会福祉の祖と称され、陽風園の創始者であります小野太三郎翁の百回忌に当たり、この意義ある節目の年に、本園改築整備工事に着手をいたしました。
三口新町にある本園施設は築50年を経過し老朽化とともに耐震性にも課題があることから5カ年をかけ全面的に建て替えすることとし、利用者が安全で安心して快適な暮らしができる環境を整えることに加え、福祉の使者である職員が働きやすい環境を創ること、そして地域の皆様に愛される福祉の拠点づくりを基本コンセプトとする本園改築計画を策定しました。
平成23年度、養護老人ホーム向陽苑を2分割して大徳地区に向陽苑木曳野を竣工し、本園内に建て替え用地を確保できましたので、24年度は養護老人ホーム向陽苑崎浦及び調理場棟の建設、25年度は管理棟の建設と同時に救護施設三陽ホーム及び就労継続支援施設あけぼの作業所の耐震補強工事を行いました。続く第二期工事として26年度は特別養護老人ホーム万陽苑の一部をユニット型施設として新設整備し、27年度から28年度にかけては特別養護老人ホーム万陽苑の改築、在宅事業推進施設を整備し総合相談センターやディサービスセンター等を設けました。なお、本整備に当たっては時代の要請に応じた居室の個室化を進めながら中規模生活単位を想定した施設づくりを目指しました。
陽風園の理念は先人から連綿と受け継がれてきた仁愛の精神にあり、その伝承者として奉仕の誠を捧げながら、今後とも皆様に喜んでいただける福祉サービスの担い手であり続けて参ります。